犬の皮膚病・アレルギー|かゆみと高温多湿の対策

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犬の皮膚病・アレルギー|かゆみ・マラセチア・熱帯の対策【2026年版】

最終更新日:2026年7月17日

犬の皮膚病・アレルギー|かゆみと高温多湿の対策

高温多湿のマレーシアは、犬の皮膚トラブルが起きやすい環境。かゆみの原因はノミ・アレルギー・マラセチア(酵母)・細菌などさまざまで、自己判断は禁物。清潔と乾燥、ノミ予防を基本に、症状が続く・におう・掻き壊すときは早めに動物病院へ。

「よく体をかいている」「皮膚が赤い」「なんだか独特のにおいがする」——高温多湿のマレーシアでは、犬の皮膚トラブルやかゆみの悩みがとても多く聞かれます。日本にいたときより皮膚の調子が悪くなった、という声も少なくありません。

この記事では、Paws Malaysia(パウズマレーシア)編集部が、犬の皮膚病・アレルギーの主な原因と、家庭でできるケア、そして受診の見極めを整理します。皮膚の問題は原因が多彩で自己判断が難しいので、正しい知識で早めに動物病院へつなぐことが大切です。まずは、獣医師がアレルギー性皮膚炎を解説した動画から。

動画:犬のアレルギー性皮膚炎の症状と治療を獣医師が解説(出典:YouTube「犬のアレルギー性皮膚炎」)。

1. なぜマレーシアは皮膚トラブルが多い?

要約一年中高温多湿で、皮膚に菌やノミが繁殖しやすい環境。湿った被毛が乾きにくく、蒸れやすいことも一因。日本より皮膚トラブルが目立つのは、この気候が大きく関係しています。

マレーシアで犬の皮膚トラブルが多いのには、はっきりした理由があります。それは、一年を通した高温多湿の気候です。じめじめした環境は、皮膚の上の細菌や酵母(マラセチア)、そしてノミが繁殖しやすく、皮膚炎の温床になりやすいのです。

加えて、湿った被毛が乾きにくく、皮膚が蒸れやすいことも影響します。シャンプーや水遊びのあと、生乾きのままだとトラブルのもとに。雨季はとくに注意が必要です。雨季の皮膚・耳ケアはマレーシアの雨季(モンスーン)ペットケアもあわせてどうぞ。


2. かゆみ・皮膚病のサイン

要約体をかく・なめる・噛む、皮膚の赤みやブツブツ、脱毛、フケ、ベタつき、独特のにおい、外耳炎など。いつもより頻繁なら要注意。悪化する前に気づくことが大切です。

皮膚トラブルは、早く気づくほど対処が楽になります。代表的なサインは、体を頻繁にかく・なめる・噛む、皮膚の赤みやブツブツ、脱毛、フケ、ベタつき、独特のにおい。耳をかゆがる外耳炎を伴うこともあります。

とくに、同じ場所を執拗にかく・なめる、掻き壊して出血しているような場合は、すでに悪化しているサイン。かゆみは犬にとって大きなストレスで、放っておくと悪循環に陥ります。下の表のサインが見られたら、早めのケアと受診を検討しましょう。

表1:かゆみ・皮膚トラブルのサイン
犬の皮膚トラブルを疑うサイン。
サイン見られる様子
かゆがる頻繁にかく・なめる・噛む
見た目の変化赤み・ブツブツ・脱毛・フケ
におい・ベタつき脂っぽく独特のにおい
耳のトラブル耳をかゆがる・外耳炎

出典:一般的な獣医情報に基づく。気になるときは受診を。


3. かゆみ・皮膚病の主な原因

要約ノミによるアレルギー、環境アレルギー(アトピー)、食物アレルギー、マラセチア(酵母)や細菌の感染、真菌(皮膚糸状菌)など、原因はさまざま。複数が重なることも多く、自己判断は困難です。

皮膚トラブルの厄介なところは、原因がとても多彩なことです。ノミに刺されて起こるアレルギー、ハウスダストや花粉などへの環境アレルギー(アトピー性皮膚炎)、特定の食材への食物アレルギー。さらに、マラセチアや細菌の感染、真菌(皮膚糸状菌=いわゆる「たむし」)など、感染性のものもあります。

やっかいなのは、これらが複数重なって起こることも多い点です。見た目が似ていても原因はまったく違うため、飼い主の自己判断で市販薬を使うのは危険。かえって悪化させることもあります。下の表で主な原因を整理しました。正確な診断は、動物病院でしか行えません。

表2:かゆみ・皮膚病の主な原因
犬のかゆみや皮膚病の主な原因の分類。
分類主な原因
寄生虫ノミ・ダニ(ノミアレルギー性皮膚炎)
アレルギー環境(アトピー)・食物アレルギー
感染(菌)マラセチア(酵母)・細菌
感染(真菌)皮膚糸状菌(たむし)など

出典:一般的な獣医情報に基づく。複数の原因が重なることも多い。


4. マラセチア(酵母)による皮膚炎

要約マラセチアは皮膚に普段からいる酵母。高温多湿で増えすぎると、ベタつき・赤み・独特のにおい・外耳炎を起こします。マレーシアでとくに多いタイプ。治療は動物病院で行います。

マレーシアでとくに多いのが、マラセチア(酵母)による皮膚炎です。マラセチアは、健康な犬の皮膚にも普段からいる常在菌ですが、高温多湿で皮脂が増えると異常に繁殖し、トラブルを起こします。脇や指の間、耳、口周りなど、蒸れやすい場所に出やすいのが特徴です。

症状は、皮膚のベタつき、赤み、独特の脂っぽいにおい、かゆみ、そして外耳炎。「なんだか犬くさい」と感じたら、マラセチアが関わっていることも。ただし、これも見た目だけでは判断できません。薬用シャンプーや治療は、獣医師の診断のもとで行うのが大切です。自己流のケアで長引かせないようにしましょう。


5. ノミ・ダニ対策が皮膚の基本

要約ノミは皮膚トラブルの大きな原因。1か所刺されただけで強いアレルギーを起こす子もいます。マレーシアはノミが一年中活発なので、通年の予防が皮膚を守る土台になります。

皮膚対策の土台になるのが、ノミ・ダニの予防です。ノミは吸血するだけでなく、その唾液に反応してノミアレルギー性皮膚炎を起こします。アレルギー体質の子は、たった1か所刺されただけでも、強いかゆみに苦しむことがあります。

日本では季節性のイメージがありますが、マレーシアではノミが一年中活発。だからこそ、通年の予防が欠かせません。予防薬の種類や使い方はマレーシアのペット寄生虫予防ガイドにまとめています。ノミ予防をきちんと続けるだけで、防げる皮膚トラブルはたくさんあります。


6. 家庭でできるケア

要約清潔と乾燥が基本。適切な頻度のシャンプーとしっかり乾かすこと、蒸れやすい部分のケア、掻き壊し防止を。ただしシャンプー剤や薬は自己判断せず、獣医師の指示に沿いましょう。

家庭でのケアの基本は、清潔と乾燥です。適切な頻度でシャンプーし、そのあとは地肌までしっかり乾かすこと。生乾きは、菌が増える最大の原因です。指の間や脇、耳など、蒸れやすい部分は意識してケアしましょう。エアコンや除湿で室内の湿度を下げるのも助けになります。

かゆがって掻き壊してしまう場合は、エリザベスカラーなどで一時的に保護し、悪化を防ぎます。ただし、注意したいのがシャンプー剤や塗り薬を自己判断で使わないこと。原因に合わないものは逆効果です。下の表のケアを基本に、迷ったら獣医師の指示に従いましょう。

表3:家庭でできる皮膚ケア
犬の皮膚トラブルに対して家庭でできる基本的なケア。
ケアポイント
清潔に保つ適切な頻度のシャンプー(獣医の指示で)
しっかり乾かす地肌まで乾かし生乾きを防ぐ
湿度を下げるエアコン・除湿で蒸れを防ぐ
掻き壊し防止カラー等で一時保護・早めに受診

出典:一般的な獣医情報に基づく。薬・シャンプー剤は自己判断しない。


7. 受診の見極めと動物病院での対応

要約かゆみが続く、赤みやにおいが強い、掻き壊す、脱毛が広がるなどは受診のサイン。病院では原因を調べ、その子に合った治療を行います。自己流で長引かせないことが大切です。

次のようなときは、早めに動物病院へ。かゆみが続く、赤みやにおいが強い、掻き壊して出血している、脱毛が広がる、耳を痛がる——こうしたサインは、家庭ケアだけでは追いつかない状態です。皮膚の問題は、放っておくと悪循環で長引きます。

動物病院では、皮膚の検査などで原因を調べ、その子に合った治療を行います。原因によって対処はまったく違うので、正しい診断が回復への近道です。かかりつけ探しはマレーシアの動物病院ガイドもどうぞ。慢性的なかゆみは、皮膚を専門に見る獣医師に相談するのも一つの方法です。


8. 食事とアレルギー

要約食物アレルギーが疑われる場合、獣医師の指導のもとで除去食を試すことがあります。ただし「アレルギー対応」をうたう市販品を自己判断で選ぶのは注意。診断と食事管理は専門家と進めましょう。

かゆみの原因が食物アレルギーのこともあります。この場合、獣医師の指導のもとで除去食(特定のタンパク質を避けた食事)を一定期間試すことで、原因を探ることがあります。ただし、これは自己流では正しく判断できません。

「アレルギー対応」「皮膚に良い」とうたう市販フードも多くありますが、宣伝だけで選んで自己判断するのは禁物。本当に食物アレルギーなのか、原因は何かを見極めたうえで、食事管理は専門家と進めるのが安全です。食事の切り替えはマレーシアで日本のペットフードを入手する方法も参考にしつつ、まずは獣医師に相談しましょう。


よくある質問(FAQ)

Q1. マレーシアに来てから皮膚の調子が悪い気がします。

高温多湿の気候が大きく関係しています。じめじめした環境は、皮膚の細菌や酵母(マラセチア)、ノミが繁殖しやすく、皮膚炎が起きやすいのです。清潔と乾燥、通年のノミ予防を基本にしつつ、かゆみが続く・においが強いときは動物病院で相談しましょう。

Q2. かゆがっているとき、市販薬を使ってもいいですか?

自己判断での市販薬はおすすめできません。かゆみの原因はノミ・アレルギー・マラセチア・細菌・真菌など多彩で、見た目が似ていても対処はまったく違います。原因に合わない薬は悪化を招くことも。まず動物病院で原因を調べてもらいましょう。

Q3. 「犬くさい」においとベタつきが気になります。

マラセチア(酵母)皮膚炎の可能性があります。高温多湿で皮脂が増えると異常繁殖し、ベタつき・赤み・独特のにおい・外耳炎を起こします。マレーシアで多いタイプですが、見た目では判断できません。薬用シャンプーや治療は獣医師の診断のもとで行いましょう。

Q4. ノミ予防は皮膚と関係ありますか?

大いに関係します。ノミは吸血だけでなく、唾液への反応でノミアレルギー性皮膚炎を起こします。アレルギー体質だと1か所刺されただけで強いかゆみが出ることも。マレーシアはノミが一年中活発なので、通年予防が皮膚を守る土台になります。

Q5. アレルギー対応フードに変えれば治りますか?

食物アレルギーが原因なら食事管理が有効ですが、まず本当に食物アレルギーかを見極める必要があります。獣医師の指導で除去食を試すのが正しい方法です。宣伝だけで市販フードを自己判断で選ぶのは避け、診断と食事管理は専門家と進めましょう。


皮膚トラブルの相談も、日本語で

「かゆがっていて心配」「どの病院に行けばいい?」——そんな悩みを日本語で相談できる Paws Malaysia(パウズマレーシア) という選択肢もあります。本業は日本⇄マレーシアのペット輸出入代行で、Petaling Jaya を拠点に活動。提携先のトリミングやペットホテル、送迎の手配も日本語でサポートしてくれます。困ったときの相談先として、知っておくと心強いです。

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