子犬の甘噛みはどう直す?やめさせる原因別のしつけ方

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子犬の甘噛みをやめさせる|原因と直し方【しつけ】

最終更新日:2026年7月27日

子犬の甘噛みはどう直す?やめさせる原因別のしつけ方

子犬の甘噛みは成長の自然な行動ですが放置は禁物。基本は噛まれたら遊びを止め、噛んでいいおもちゃへ誘導すること。叩く・大声はかえって逆効果です。

子犬を迎えて多くの飼い主が最初に悩むのが甘噛みです。手や足、家具に歯を当ててくる姿はかわいい反面、放っておくと成犬になっても噛む癖が残ることがあります。

甘噛みは、子犬にとってごく自然な行動。だからこそ、叱って無理にやめさせるのではなく、「噛んでいいもの・いけないもの」を根気よく教えていくことが大切です。この記事では、甘噛みの原因と、今日から実践できる直し方、やってはいけない対応、そして歯の生え替わり期のケアまでを解説します。

正しく対応すれば、甘噛みは必ず落ち着いていきます。

▲ 子犬の甘噛みを落ち着かせるコツ(英語)

子犬の甘噛みはなぜ起こるの?

要約甘噛みは、歯の生え替わりのむずがゆさ、遊びや探索、じゃれ合いなど、子犬の自然な理由で起こります。悪気があるわけではありません。

まず知っておきたいのは、甘噛みは子犬にとって当たり前の行動だということです。悪い子だから噛むのではありません。いくつかの自然な理由があります。

ひとつは、乳歯から永久歯への生え替わり。生後4〜7か月頃は歯茎がむずがゆく、何かを噛みたくなります。もうひとつは、遊びや探索。子犬は口で世界を確かめ、きょうだい犬とじゃれ合うように人の手にも歯を当てます。

つまり甘噛みは、成長過程の一部。だからこそ「叱ってやめさせる」より、正しい方向に導いてあげることが効果的なのです。原因を知れば、対応も見えてきます。


甘噛みは自然、でも放置はNG

要約自然な行動でも、放っておくと噛む力の加減を学べず、成犬になっても噛む癖が残ることがあります。今のうちに正しく教えることが大切です。

「自然な行動なら放っておいていい?」——いいえ、それは違います。甘噛みを放置すると、噛んでいい・悪いの区別や、噛む力の加減を学べないまま成長してしまいます。

子犬の小さな歯の甘噛みは痛くなくても、体が大きくなり顎の力が強くなると、同じ癖が思わぬケガにつながることも。特に小さな子どもがいる家庭では、早めの対応が安心につながります。

大切なのは、子犬のうちに「人の手や肌を噛むのはいけない」と根気よく教えること。今が、生涯の噛み癖を決める大事な時期です。次の項目から、具体的な直し方を見ていきましょう。


基本の対処「噛んだら遊びを中断」

要約噛まれたら「痛い」と短く伝え、遊びをぴたっと止めて数十秒無視します。「噛む=楽しいことが終わる」と学ばせるのが、もっとも基本的で効果的な方法です。

甘噛み対策の基本にして最も効果的なのが、「噛んだら楽しいことが終わる」と教える方法です。子犬は、遊びが中断されるのをとても嫌がります。

表1:甘噛みへの基本対処ステップ
噛まれたときの対処の流れ
ステップ内容
① 短く伝える「痛い!」と一言、声を出す
② 遊びを中断動きを止め、そっぽを向く
③ 数十秒無視かまわず、興奮を冷ます
④ 再開・誘導落ち着いたらおもちゃで再開
⑤ 褒めるおもちゃを噛んだらしっかり褒める

出典:甘噛み対処の一般的知見(RSPCA・AKC)を参考に整理。RSPCA: Dog behaviour

手を噛まれたら、「痛い!」と短く声を出し、遊びをぴたっと止めて、そっぽを向いて数十秒間かまわないようにします。手を勢いよく引っ込めると、動くものを追う本能を刺激してかえって噛みつくので、スッと動きを止めるのがコツです。

落ち着いたら遊びを再開し、また噛んだら中断——これを繰り返します。「噛むと大好きな飼い主が離れてしまう」と学べば、子犬は自然と加減を覚えていきます。根気よく、一貫して続けることが成功のカギです。


噛んでいいものへ誘導する

要約噛みたい欲求そのものは否定せず、噛んでいいおもちゃに誘導します。手を噛んできたら、すかさず噛み応えのあるおもちゃを差し出しましょう。

甘噛みを止めるだけでなく、噛みたい欲求の受け皿を用意することも大切です。噛む行動自体を全部禁止するのは、子犬にとって酷ですし難しいからです。

手や服を噛んできたら、すかさず噛んでいいおもちゃ(丈夫なぬいぐるみ、ロープ、歯固め用トイなど)を差し出し、そちらに関心を移します。おもちゃを噛んだら、たっぷり褒めてあげましょう。「これは噛んでいいものだ」と覚えてくれます。

歯の生え替わり期には、冷やして噛み心地のよい歯固めトイがあると、むずがゆさも和らぎます。噛んでいい物と一緒に遊ぶ時間を増やすことで、手や家具への甘噛みは自然と減っていきます。


やってはいけない対応

要約叩く・大声で叱る・マズルを強くつかむなどの罰はNG。恐怖や興奮を招き、噛みを悪化させたり信頼関係を損なったりします。手で直接じゃれさせるのも避けましょう。

良かれと思ってやった対応が、実は甘噛みを悪化させることがあります。次のようなやってはいけない対応に注意しましょう。

表2:やってはいけない対応
甘噛みでやってはいけない対応
NG対応なぜダメか
叩く・鼻先を強くつかむ恐怖・信頼喪失・悪化
大声で怒鳴る興奮して余計に噛む
手で直接じゃれさせる手を噛んでいい物と誤解
対応がバラバラ子犬が混乱する

出典:しつけの一般的知見(ASPCA・獣医行動学)を参考に整理。ASPCA: Dog behavior

叩く、鼻先を強くつかむ、大声で怒鳴るといった罰は逆効果です。子犬は恐怖を感じたり、逆に興奮して余計に噛んだりします。何より、飼い主との信頼関係を損ないます。

また、手を使って直接じゃれさせる遊びも、「手は噛んでいいおもちゃ」と誤解させるのでやめましょう。遊ぶときは必ずおもちゃを介して。一貫性のない対応(ある時は許し、ある時は叱る)も子犬を混乱させるので、家族でルールをそろえることが大切です。


歯の生え替わり期のケア

要約生後4〜7か月頃の生え替わり期は特に噛みたがります。冷やした歯固めトイや、噛んでいいものを十分に用意し、むずがゆさを発散させてあげましょう。

子犬の甘噛みがとくに強くなるのが、乳歯から永久歯への生え替わり期(おおむね生後4〜7か月頃)です。歯茎がむずがゆく、何かを噛まずにいられません。

表3:歯の生え替わり期のケア
生え替わり期のケアの目安
項目内容
時期の目安生後4〜7か月頃
おすすめ冷やした歯固めトイ・丈夫なおもちゃ
ねらいむずがゆさを安全に発散
受診の目安永久歯が生えない・乳歯が残る・口を痛がる

出典:乳歯・生え替わりの一般的知見(AKC・獣医情報)を参考に整理。AKC: Puppy teething

この時期は叱るより、噛みたい欲求を安全に発散させることが大切。冷蔵庫で冷やした歯固めトイや、丈夫なおもちゃを複数用意しておくと、むずがゆさが和らぎます。凍らせた濡れタオル(誤飲に注意して見守りながら)を好む子もいます。

抜けた乳歯を飲み込んでしまうこともありますが、多くは問題になりません。ただし、永久歯が生えてこない、乳歯が残ったまま、口を痛がるといった場合は、動物病院で相談しましょう。この時期を上手に乗り切れば、甘噛みも落ち着いていきます。


社会化と「噛む力の加減」

要約子犬期の適切な社会化は、噛む力の加減(バイトインヒビション)を学ぶうえで重要です。他の犬や人との適切な関わりが、力加減を身につける助けになります。

甘噛み対策と深く関わるのが、子犬期の社会化です。社会化とは、子犬がさまざまな人・犬・環境に慣れ、適切な関わり方を学ぶこと。この過程で、噛む力の加減(バイトインヒビション)も育ちます。

本来、子犬はきょうだい犬とじゃれ合う中で「強く噛むと相手が痛がって遊びが終わる」と学びます。人との暮らしでも、前述の「噛んだら遊びを中断」がこれと同じ役割を果たします。適切な社会化期に良い経験を積むことが、力加減の上手な犬を育てます。

ワクチンプログラムの進み具合に合わせて、安全な範囲でほかの犬や人とふれ合う機会をつくりましょう。パピークラスの活用もおすすめです。社会化については、別記事もあわせて参考にしてください。


続く・悪化する場合は

要約根気よく対応しても改善しない、うなりを伴う、成犬になっても噛む、痛みで噛むといった場合は、専門家や動物病院に相談しましょう。原因に病気が隠れることもあります。

ほとんどの甘噛みは、根気よく対応すれば成長とともに落ち着きます。ですが、次のような場合は専門家に相談することをおすすめします。

正しい対応を続けても改善しない、遊びではなくうなり声や恐怖・攻撃を伴う噛みがある、成犬になっても噛み癖が残る——こうした場合は、ドッグトレーナーや動物行動の専門家に相談すると、その子に合った対応が見つかります。

また、急に噛むようになった、体を触ると噛む、といった場合は痛みや病気が原因のこともあります。しつけの問題と決めつけず、まず動物病院で健康チェックを受けると安心です。一人で抱え込まず、プロの力も借りながら、焦らず向き合っていきましょう。


よくある質問(FAQ)

子犬の甘噛み、叱ってやめさせてもいいですか?

叩いたり大声で怒鳴ったりする罰は逆効果です。恐怖や興奮を招き、噛みを悪化させたり信頼関係を損なったりします。基本は、噛まれたら『痛い』と短く伝えて遊びをぴたっと中断し、噛んでいいおもちゃへ誘導すること。『噛むと楽しいことが終わる』と根気よく教えるのが効果的です。

手を噛まれたとき、どう反応すればいいですか?

「痛い!」と短く声を出し、遊びを止めてそっぽを向き、数十秒かまわないようにします。手を勢いよく引っ込めると、動くものを追う本能で余計に噛むので、スッと動きを止めるのがコツです。落ち着いたら再開し、また噛んだら中断——この繰り返しで加減を覚えていきます。

歯の生え替わり期は特に噛みます。どうすれば?

生後4〜7か月頃の生え替わり期は歯茎がむずがゆく、噛みたがります。冷やした歯固めトイや丈夫なおもちゃを複数用意し、噛みたい欲求を安全に発散させてあげましょう。叱るより受け皿を用意するのが有効です。永久歯が生えない・乳歯が残る・口を痛がる場合は受診してください。

手を使って遊んであげるのはダメですか?

手で直接じゃれさせる遊びは、『手は噛んでいいおもちゃ』と誤解させるので避けましょう。遊ぶときは必ずロープやぬいぐるみなどのおもちゃを介してください。家族で対応をそろえ、ある時は許してある時は叱る、といった一貫性のない対応をしないことも大切です。

成犬になっても噛み癖が直りません。

根気よく対応しても改善しない、うなりや攻撃を伴う、成犬でも噛むといった場合は、ドッグトレーナーや動物行動の専門家に相談しましょう。また、急に噛むようになった・体を触ると噛む場合は、痛みや病気が原因のこともあります。まず動物病院で健康チェックを受けると安心です。


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