長毛猫のブラッシングと毛玉ケア。暑い国のグルーミングガイド

ブログ

長毛猫のブラッシング・毛玉ケア|マレーシアのグルーミング完全ガイド

最終更新日:2026年8月11日

長毛猫のブラッシングと毛玉ケア。暑い国のグルーミングガイド

ペルシャやメインクーンなどの長毛猫は、毎日のブラッシングが欠かせません。放っておくと毛が絡んで毛玉(マット)になり、皮膚トラブルや痛みの原因に。毛質に合ったブラシで、皮膚を傷つけずやさしく、こまめにが基本です。高温多湿のマレーシアは蒸れやすいので、お尻まわりの衛生や皮膚チェックも大切。ひどい毛玉は無理に切らず、プロに任せましょう。

ふわふわで優雅な長毛猫は、見ているだけで癒やされますよね。でも、その美しい被毛を保つには、日々のお手入れが欠かせません。長毛種は、短毛種よりずっと毛が絡みやすく、放っておくと毛玉(マット)だらけになってしまうのです。

毛玉は見た目の問題だけではありません。皮膚を引っぱって痛みを与えたり、下で皮膚トラブルが起きていても気づけなかったりと、その子の健康や快適さにも関わります。だからこそ、正しいブラッシングとケアの知識が、長毛猫と暮らすうえでとても大切になります。

この記事では、長毛猫にブラッシングが欠かせない理由から、毛玉のしくみと対処、ブラシの選び方とコツ、お尻まわりの衛生、シャンプーやカット、そして嫌がる子への慣らし方まで、やさしく解説します。高温多湿のマレーシアならではのポイントも添えました。抜け毛全般のケアは、別記事もあわせてどうぞ。

▲ 正しいブラッシングの仕方や頻度を獣医皮膚科専門医が解説する日本語動画

長毛猫にブラッシングが欠かせない理由

要約長毛種は毛が長く密なので、短毛種よりずっと絡まりやすく、毛玉ができやすいです。毛玉は皮膚トラブルや痛みの原因に。また、毛づくろいで飲み込む毛も多く、毛球症の予防のためにも、毎日のブラッシングが欠かせません。

まず、なぜ長毛猫に毎日のブラッシングが必要なのか、その理由から押さえておきましょう。

ペルシャ、メインクーン、ラグドール、ノルウェージャンフォレストキャットなどの長毛種は、毛が長く、下毛(アンダーコート)も密なため、短毛種よりずっと毛が絡まりやすく、毛玉(マット)ができやすいのが特徴です。少しお手入れをさぼるだけで、あっという間に毛が絡んでしまいます。

ブラッシングを怠ると、毛玉が皮膚を引っぱって痛みを与えたり、その下で皮膚炎が起きても気づけなかったりします。さらに、猫は毛づくろいで毛を飲み込むため、長毛種は毛球症(毛玉を吐く・お腹に溜まる)になりやすく、その予防のためにもブラッシングは重要です。抜けかけた毛を先に取ってあげることが、猫の負担を減らします。毛球症については、別記事も参考にしてください。


毛玉(マット)ができるしくみと放置のリスク

要約抜けた毛が毛づくろいだけでは取りきれず、他の毛と絡んでフェルト状に固まったのが毛玉です。わき・内また・首・お尻まわりなど、こすれる部分にできやすい。放置すると皮膚を引っぱり、痛みや皮膚炎、化膿の原因になります。

やっかいな毛玉。どうやってできて、放っておくと何が起きるのかを知っておきましょう。

表1:毛玉ができやすい場所とリスク
長毛猫の毛玉ができやすい場所と放置のリスク
ポイント内容
できやすい場所わき・内また・首・耳のうしろ・お尻
できるしくみ抜け毛が絡みフェルト状に固まる
悪化の要因湿気・汚れ・こすれ
放置のリスク皮膚を引っぱる痛み・皮膚炎・化膿

出典:猫の被毛・毛玉ケアに関する一般的知見(獣医師・トリマー監修情報)を参考に整理。

毛玉は、抜けた毛が毛づくろいだけでは取りきれずに残り、他の毛と絡み合って、フェルトのように固く密集してできます。特に、動きでこすれやすい、わきの下・内また・首まわり・耳のうしろ・お尻まわりなどにできやすいのが特徴。湿気や汚れがあると、さらに固まりやすくなります。

毛玉を放置すると、固まった毛が皮膚を強く引っぱり、猫に痛みを与えます。さらに、毛玉の下は蒸れて不衛生になり、皮膚炎や化膿、床ずれのような状態につながることもあります。高温多湿のマレーシアでは、特に蒸れやすく注意が必要。毛玉は「見た目の問題」ではなく「健康の問題」と考え、できる前に防ぐ、できたら早めに対処することが大切です。


ブラッシングの基本と道具の選び方

要約長毛猫には、毛の奥までとかせるコームや、抜け毛・もつれを取るスリッカーブラシなどを使い分けます。皮膚を傷つけないよう力を入れすぎず、毛の流れに沿ってやさしく。毎日、短時間でもこまめに続けるのがいちばんのコツです。

いよいよ実践。長毛猫のブラッシングの基本と、道具選びのコツを見ていきましょう。

表2:長毛猫向けの道具と使い方
長毛猫のグルーミング道具と使い方
道具向いている用途
目の粗いコーム毛の奥・皮膚近くまでとかす、毛玉確認
スリッカーブラシ抜け毛・もつれを取る
獣毛ブラシ仕上げ・つやを出す
もつれ取りスプレーすべりをよくして毛玉をほぐす

出典:ブラッシング・道具選びに関する一般的知見(トリマー監修情報)を参考に整理。

長毛猫のお手入れには、毛の奥や皮膚近くまでとかせる目の粗いコーム(櫛)や、抜け毛・もつれを取るスリッカーブラシを、部位や目的に合わせて使い分けるのが基本です。まずコームで全体をとかして毛玉やもつれの有無を確認し、スリッカーで抜け毛を取る、といった流れが効果的。仕上げに獣毛ブラシでつやを出す方法もあります。

大切なのは、皮膚を傷つけないよう、力を入れすぎず、毛の流れに沿ってやさしくとかすこと。特にスリッカーブラシは、強く当てると皮膚を痛めるので注意します。そして何より、毎日、短時間でもこまめに続けることが、毛玉を防ぐいちばんのコツ。一度に完璧を目指すより、日々の習慣にするのが、猫にも飼い主にも無理がありません。抜け毛ケア全般は、別記事も参考にしてください。


部位別・頻度のポイント

要約毛玉ができやすいわき・内また・首・お尻まわりは、特に念入りに。長毛猫は基本毎日ブラッシングし、換毛期はさらにこまめに。嫌がりやすいお腹や足先は、短時間ずつ、機嫌のよいときに少しずつ進めましょう。

同じブラッシングでも、部位や頻度で意識したいポイントがあります。効率よくケアするコツです。

特に念入りにケアしたいのが、毛玉ができやすい、わきの下・内また・首まわり・耳のうしろ・お尻まわりです。ここは見落とされやすく、気づいたら大きな毛玉に、ということも。日々のブラッシングで、意識してチェックしましょう。長毛猫は基本的に毎日、換毛期(毛が多く抜け替わる時期)はさらにこまめにとかすのが理想です。

頻度と同じくらい大事なのが、猫の機嫌です。お腹や足先など、猫が触られるのを嫌がりやすい部分は、無理に一度で仕上げようとせず、短時間ずつ、機嫌のよいときに少しずつ進めましょう。嫌がるのを押さえつけると、ブラッシング自体を嫌いになってしまいます。「気持ちいい時間」と思ってもらえるよう、あせらず進めるのがコツです。


毛玉ができてしまったときの対処

要約小さな毛玉は、指でほぐしながらコームで少しずつ。無理に引っぱると猫が痛がります。ハサミで根元を切るのは、皮膚を切る事故が多く危険なので避けて。自分で対処できない大きな毛玉は、トリマーや動物病院に任せましょう。

気をつけていても、毛玉ができてしまうことはあります。そんなときの対処法です。

小さな毛玉なら、指で少しずつほぐしながら、目の粗いコームで根元を押さえて、毛先の方から少しずつとかしていきます。一気に引っぱると、皮膚が引っぱられて猫が痛がり、ブラッシング嫌いの原因に。市販のもつれ取りスプレーなどを使って、すべりをよくするのも一つの方法です。あせらず、猫の様子を見ながら行いましょう。

絶対に避けたいのが、固い毛玉を、ハサミで根元から切ろうとすること。猫の皮膚は薄く、毛玉と一緒に皮膚を切ってしまう事故がとても多いのです。自分でほぐせない大きな毛玉や、皮膚に固く張りついた毛玉は、無理をせず、トリマーや動物病院に任せるのが安全。プロは専用の道具で、猫に負担をかけずに処理してくれます。ひどい場合は、その部分だけ短く刈ることもあります。無理は禁物、が鉄則です。


お尻まわりの衛生と暑い国の被毛ケア

要約長毛猫はお尻まわりの毛に排泄物がつきやすく、不衛生になりがち。この部分の毛を清潔に保つことが大切です。高温多湿のマレーシアは毛が蒸れやすいので、清潔と乾燥、こまめな皮膚チェックを心がけましょう。

長毛猫ならではの、そして暑いマレーシアならではの、衛生面のケアも見ておきましょう。

長毛猫で意外と悩みが多いのが、お尻まわりの衛生です。長い毛に排泄物(うんちやおしっこ)がついて汚れやすく、放っておくと不衛生になり、においや皮膚トラブルの原因に。この部分の毛が長く汚れやすい子は、お尻まわりの毛を清潔に保ち、必要に応じて短く整えると衛生的です。汚れたときは、こまめに拭いたり洗ったりしてあげましょう。

さらに、高温多湿のマレーシアでは、密な被毛が蒸れやすく、皮膚トラブルが起こりやすい環境です。エアコンで室温・湿度を快適に保ち、ブラッシングで通気をよくし、皮膚を清潔で乾いた状態に保つことが大切。日々のお手入れのときに、地肌の赤みやフケ、においなどもチェックする習慣をつけると、異変に早く気づけます。暑い国の被毛ケアは、清潔と乾燥がキーワードです。


シャンプー・プロのトリミング・カットの是非

要約長毛猫もシャンプーで清潔を保てますが、猫は水を嫌う子が多く、無理は禁物。自宅が難しければプロに。夏に涼しくと『ライオンカット』をする方もいますが、賛否あり、猫のストレスや皮膚への影響も。獣医師やトリマーと相談を。

ブラッシングに加えて、シャンプーやカットをどう考えるか。判断のポイントをお伝えします。

長毛猫も、シャンプーで被毛と皮膚を清潔に保てますが、猫は水を嫌う子が多く、無理に洗うと強いストレスになります。自宅でのシャンプーが難しければ、トリミングサロンや動物病院に任せるのが安心。頻度もその子しだいで、洗いすぎは皮膚に負担をかけるので、必要なときに、が基本です。ブラッシングで日々清潔を保てていれば、頻繁なシャンプーは要りません。

暑い季節に「涼しくしてあげたい」と、被毛を短く刈る『ライオンカット』を考える方もいますが、これには賛否があります。毛には日ざしや体温調節から皮膚を守る役割もあり、短く刈ることでかえって皮膚を痛めたり、猫が慣れないバリカンに強いストレスを感じたりすることも。やる場合も、無理に自宅でせず、プロに任せるのが安全です。カットが本当に必要か、その子に合っているかは、獣医師やトリマーに相談して判断するのがおすすめ。見た目より、その子の快適さと健康を優先してあげてください。


嫌がる子への慣らし方と受診サイン

要約ブラッシングを嫌がる子は、短時間から、ごほうびとともに少しずつ慣らします。無理強いは逆効果。皮膚に赤み・かさぶた・脱毛・強いかゆみ・においがある、毛玉の下がただれているなどのときは、動物病院で相談しましょう。

最後に、ブラッシングを嫌がる子への向き合い方と、注意したい健康サインを見ておきましょう。

表3:皮膚・被毛の受診サイン
長毛猫で受診を考える皮膚・被毛のサイン
サイン考えられる背景
赤み・かさぶた・ブツブツ皮膚炎・感染など
強いかゆみ・においがきつい皮膚トラブル・寄生虫
脱毛・地肌が見える皮膚病の可能性
毛玉の下がただれている蒸れによる皮膚炎など

出典:猫の皮膚トラブルに関する一般的知見(獣医師監修情報)を参考に整理。異常時は受診を。

ブラッシングが苦手な子は、まず短時間だけ、体のさわられて平気な場所から始め、できたらごほうびのおやつをあげて「いいことがある」と結びつけるのが効果的です。嫌がるのを押さえつけて無理に続けると、ますます嫌いになってしまいます。あせらず、少しずつ「気持ちいい時間」にしていきましょう。子猫のうちから慣らしておくと、生涯のお手入れがぐっと楽になります。

また、お手入れのときは、皮膚の状態もチェックしましょう。地肌に赤み・かさぶた・脱毛・ブツブツがある、強くかゆがる、においがきつい、毛玉の下の皮膚がただれている——こうしたサインがあれば、皮膚病などのトラブルかもしれません。高温多湿のマレーシアは皮膚トラブルが多い環境です。気になるときは、自己判断せず動物病院で相談してください。この記事の情報は一般的なもので、診断・治療は獣医師にゆだねられます。健やかな被毛は、健やかな皮膚から。日々のケアで、長毛猫との暮らしを快適にしてあげましょう。


よくある質問(FAQ)

長毛猫のブラッシングは、どのくらいの頻度が必要ですか?

長毛猫は毛が絡まりやすいので、基本は毎日のブラッシングがおすすめです。特に毛が多く抜け替わる換毛期は、さらにこまめに。一度に長時間やる必要はなく、短時間でも毎日続けることが、毛玉を防ぐいちばんのコツです。わきの下・内また・首まわり・お尻まわりなど、毛玉ができやすい部分を意識してケアしましょう。

固い毛玉ができてしまいました。ハサミで切ってもいいですか?

固い毛玉をハサミで根元から切るのは、とても危険なので避けてください。猫の皮膚は薄く、毛玉と一緒に皮膚を切ってしまう事故が多く起こっています。小さな毛玉は指でほぐしながらコームで少しずつとかし、自分でほぐせない大きな毛玉や皮膚に張りついたものは、無理せずトリマーや動物病院に任せましょう。プロは専用の道具で安全に処理してくれます。

暑いので、夏だけ短く刈る『ライオンカット』はした方がいいですか?

ライオンカットには賛否があります。毛には日ざしや体温調節から皮膚を守る役割もあり、短く刈るとかえって皮膚を痛めたり、慣れないバリカンが強いストレスになったりすることもあります。涼しさのためなら、エアコンでの室温管理やこまめなブラッシングでも対応できます。カットが本当に必要か、その子に合っているかは、獣医師やトリマーに相談して判断するのがおすすめです。

お尻まわりの毛にうんちがついて汚れます。どうすれば?

長毛猫によくある悩みです。お尻まわりの毛が長く汚れやすい子は、その部分の毛を清潔に保ち、必要に応じて短く整えると衛生的です。汚れたときは、こまめに拭いたり、部分的に洗ったりしてあげましょう。自分で整えるのが難しければ、トリミングサロンや動物病院で、お尻まわりだけカットしてもらうこともできます。清潔を保つことが、においや皮膚トラブルの予防になります。

ブラッシングをとても嫌がります。どうしたらいいですか?

無理強いは逆効果になります。まず、体のさわられて平気な場所から、短時間だけ始めましょう。できたらごほうびのおやつをあげて、『ブラッシング=いいことがある』と結びつけるのが効果的です。嫌がる部分(お腹・足先など)は、機嫌のよいときに少しずつ。あせらず、気持ちいい時間にしていくことが大切です。子猫のうちから慣らしておくと、生涯のお手入れが楽になります。


長毛猫のグルーミングを Paws Malaysia がサポート

ブラッシングや毛玉ケアの相談、トリミングサロンや動物病院の確認、暑い国での被毛・皮膚ケア、日本からの渡航手続きまで、マレーシアでのペットライフを Paws Malaysia がお手伝いします。美しい被毛と健やかな暮らしのために、お気軽にご相談ください。

Paws Malaysia のサポート内容を見てみる →