犬のマウンティング・興奮行動。マレーシアでの理由と落ち着かせ方

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犬のマウンティング|マレーシアでの理由と落ち着かせ方のコツ

最終更新日:2026年8月7日

犬のマウンティング・興奮行動。マレーシアでの理由と落ち着かせ方

犬のマウンティング(腰を振る行動)は、性的な理由とは限らず、興奮・ストレス・遊び・習慣など、さまざまな理由で起こります。恥ずかしい行動と思われがちですが、多くは自然な行動。対応の基本は、叱らず、そっと気をそらして落ち着かせ、興奮させすぎないこと。来客時や多頭飼いで困ることも。過剰・執着がある場合は、獣医師やトレーナーに相談を。

愛犬が、人の足や、他の犬、クッションなどに乗っかって腰を振る——いわゆるマウンティング。お客さんの前でされると、飼い主さんとしては、ちょっと恥ずかしくて困ってしまう行動ですよね。「うちの子、なんでこんなことを?」「やめさせたいけど、どうすれば」と悩む方は少なくありません。

でも、マウンティングは、多くの場合、犬にとって自然な行動のひとつ。しかも、よく誤解されがちですが、性的な理由とは限りません。理由を正しく知って、落ち着いて対応すれば、多くは上手に付き合っていけます。

この記事では、マウンティングの主な理由から、性的な行動とは限らない背景、叱らずに落ち着かせる基本の対応、興奮させすぎない環境づくり、そして来客や多頭飼いでの困りごとまで、やさしく解説します。恥ずかしいと感じる前に、まずはその行動の意味を知って、愛犬に合った対応を見つけていきましょう。

▲ 犬のマウンティングの理由と、やめさせる方法をドッグトレーナーが解説する日本語動画

マウンティングとは・よくある誤解

要約マウンティングは、人や物、他の犬に乗って腰を振る行動。オスもメスも、去勢・避妊済みでも見られます。「性的な行動」と思われがちですが、実はさまざまな理由があり、多くは自然な行動です。まずは誤解を解いておきましょう。

まず、「マウンティングとは何か」と、よくある誤解について整理しておきましょう。

マウンティングとは、犬が、人の足や腕、他の犬、クッションやぬいぐるみなどに乗っかって、腰を前後に振る行動のこと。オスだけでなくメスにも見られ、去勢・避妊が済んでいる子でも、することがあります。子犬から成犬まで、幅広く見られる行動です。

ここでいちばんの誤解が、「マウンティング=性的な行動」という思い込みです。確かに性的な要素が背景にあることもありますが、実際には、興奮・ストレス・遊び・習慣など、性とは関係のない理由で起こることのほうが多いのです。だから、「恥ずかしい」「困った子」と決めつける必要はありません。まずは、これは犬にとって自然な行動のひとつで、いろいろな理由がある、と理解することが、正しい対応の第一歩。次から、その理由を具体的に見ていきましょう。


マウンティングの主な理由

要約マウンティングの理由は、興奮(うれしい・遊びの高ぶり)、ストレスや不安の発散、相手への優位性の主張、そして単なる癖など、さまざまです。その子がどんなときにするかを観察すると、理由が見えてきます。

では、犬はどんな理由でマウンティングをするのでしょうか。主な背景を見ていきましょう。

表1:マウンティングの主な理由
犬のマウンティングの主な理由
理由どんなとき
興奮遊び・来客・うれしいとき
ストレス・不安緊張・落ち着かない場面
優位性・気を引く相手への主張・かまってほしい
習慣になっている

出典:犬のマウンティングに関する一般的知見(獣医師・トレーナー監修情報)を参考に整理。アニコム損保:犬のマウンティング

よくあるのが、興奮によるマウンティングです。遊びで気持ちが高ぶったとき、うれしくてたまらないとき、来客などで刺激を受けたときなどに、あふれるエネルギーのはけ口として行われます。また、ストレスや不安、落ち着かない気持ちを発散するためにすることもあります。緊張する場面で急にマウンティングを始める子は、これかもしれません。

ほかにも、相手(人や他の犬)に対する優位性を示そうとする、かまってほしくて気を引こうとする、あるいは単なる癖になっている、といった理由もあります。大切なのは、その子が「どんなときに」マウンティングをするかを観察すること。遊びの最中なのか、来客時なのか、特定の相手にだけなのか——シチュエーションが分かると、理由が見えてきて、対応も考えやすくなります。理由はひとつとは限らず、複数が重なっていることもあります。


性的な理由とは限らない

要約マウンティングは性的な行動と思われがちですが、去勢・避妊済みの子や、メス、子犬もします。多くは興奮や気持ちの高ぶりの表れ。だから、恥ずかしがったり、強く叱ったりする必要はありません。落ち着いて対応しましょう。

ここは、多くの飼い主さんが気にする点なので、あらためて丁寧にお伝えします。性との関係についてです。

繰り返しになりますが、マウンティングは、性的な理由だけで起こるわけではありません。その証拠に、去勢・避妊を済ませた子も、メスも、まだ性的に成熟していない子犬も、マウンティングをします。もし性的な行動だけなら、これらの子はしないはずですよね。つまり、多くのマウンティングは、性衝動というより、興奮や気持ちの高ぶり、感情の表れなのです。

この理解が大切なのは、「恥ずかしい行動」「はしたない」と感じて、犬を強く叱ったり、罰したりすることを防げるからです。犬にとっては自然な行動を、頭ごなしに叱られると、混乱したり、かえってストレスでエスカレートしたりすることも。もちろん、来客時などにやめてほしい気持ちは分かりますが、それは「悪いこと」としてではなく、「落ち着かせる」という視点で対応するのが正解。次から、その具体的な方法を見ていきましょう。


落ち着かせる基本の対応

要約やめさせたいときの基本は、叱るのではなく、そっと気をそらすこと。名前を呼ぶ、おすわりなど別の指示を出す、おもちゃで気を引くなどして、マウンティングから注意をそらし、落ち着いたらほめましょう。興奮を鎮めるのがコツです。

「やめさせたいときは、どうすればいい?」——いちばん知りたいこの点を、具体的に見ていきましょう。

表2:落ち着かせる基本の対応
落ち着かせる基本の対応
対応内容
気をそらす名前を呼ぶ・別の指示・おもちゃ
落ち着いたらほめる別の行動を強化する
大きく反応しないかまう=報酬にしない
人にはそっと離れて相手にしない

出典:犬のマウンティング対応に関する一般的知見(トレーナー監修情報)を参考に整理。アニコム損保:マウンティングへの対応

基本の対応は、叱ったり押しのけたりするのではなく、そっと気をそらして、別の行動に切り替えさせることです。マウンティングを始めたら、名前を呼ぶ、「おすわり」「おいで」など、できる別の指示を出す、おもちゃを見せて気を引く、といった方法で、注意をそらします。そして、マウンティングをやめて落ち着いたら、すかさずほめてあげましょう。

ポイントは、強く叱ったり、大きな反応をしたりしないこと。犬にとっては、飼い主さんが大きく反応すること自体が、「かまってもらえた」という報酬になり、かえって行動が強まることがあります。冷静に、淡々と、別の行動へ導くのがコツです。人にマウンティングしてくる場合は、そっと立ち上がって離れ、相手にしない、という対応も有効。基本のしつけ(おすわり・まて等)ができていると、気をそらす対応もしやすくなります。基本のしつけは、別記事も参考にしてください。


興奮させすぎない環境づくり

要約興奮が引き金になることが多いので、興奮させすぎない工夫が予防になります。遊びが過熱してきたら一度休憩を入れる、来客時は落ち着ける場所を用意する、十分な運動でエネルギーを発散させる、などが効果的です。

対応と並んで大切なのが、そもそもマウンティングが起きにくい環境づくり。予防の工夫を見ていきましょう。

マウンティングの多くが興奮から起こることを考えると、ふだんから、興奮させすぎない工夫をしておくことが、有効な予防策になります。たとえば、遊びで気持ちが高ぶってきたら、過熱する前に一度休憩を入れてクールダウンさせる。興奮がピークに達する前に落ち着かせる習慣をつけると、マウンティングも減っていきます。

また、来客などの刺激的な場面では、あらかじめ愛犬が落ち着ける場所(ケージやベッド)を用意しておく、十分な運動で日ごろからエネルギーを発散させておくことも効果的です。エネルギーや刺激を持て余していると、マウンティングという形で発散されやすくなります。散歩や遊びで、体と心をしっかり満たしてあげましょう。常夏のマレーシアでは、涼しい時間帯の運動や室内遊びで、上手に発散を。興奮しやすい子ほど、この「日ごろの発散」と「クールダウンの習慣」が効いてきます。


こんなときは相談を

要約マウンティングが過剰で日常生活に支障がある、特定の物や行動に執着している、急に増えた、といった場合は、ストレスや、まれに体の不調が背景にあることも。気になるときは、獣医師やドッグトレーナーに相談すると安心です。

多くのマウンティングは心配いりませんが、なかには相談したほうがよいケースもあります。その見極めをお伝えします。

表3:相談を考えるサイン
相談を考えるサイン
サイン相談先
過剰・生活に支障トレーナー・行動の専門家
急に増えたまず動物病院で体を確認
体をしきりに気にする動物病院(皮膚・泌尿器など)
強い執着専門家に相談

出典:犬の問題行動の相談に関する一般的知見(獣医師監修情報)を参考に整理。アニコム損保:問題行動の相談

次のような場合は、一度、専門家に相談することを考えましょう。マウンティングが非常に頻繁で、日常生活に支障が出ている、特定の物や相手に強く執着している、以前はしなかったのに急に増えた、やめさせようとしても興奮がおさまらない、といったケースです。これらは、強いストレスや不安が背景にあったり、まれに体の不調(皮膚や泌尿器のかゆみ・違和感など)が関係していたりすることもあります。

相談先としては、行動やしつけの面ならドッグトレーナーや行動の専門家、体の不調が疑われるなら動物病院の獣医師が頼りになります。特に、急な変化や、体をしきりに気にする様子を伴う場合は、まず動物病院で体に問題がないか診てもらうと安心です。自己流で無理にやめさせようとして、犬を追い詰めてしまうより、専門家の力を借りたほうが、早く解決することもあります。ストレスのサインについては、別記事も参考にしてください。


来客・多頭飼い・ドッグランでの対応

要約来客時は、事前に落ち着ける場所を用意し、興奮しすぎないよう配慮を。多頭飼いやドッグランで他の犬にする場合は、遊びの一環のことも多いですが、相手が嫌がったらそっと引き離しましょう。状況に合わせた対応が大切です。

マウンティングで特に困りやすい、具体的な場面別の対応も見ておきましょう。

まず、来客時。お客さんに乗ってしまうと気まずいので、あらかじめ愛犬を落ち着ける場所で待たせる、来客直後の興奮しやすいタイミングは特に気を配る、始めそうになったら早めに気をそらす、といった対応を。お客さんにも、大きく反応せず落ち着いていてもらうよう、事前に伝えておくとよいでしょう。飛びつきなど、来客時の興奮全般への対応は、別記事も参考になります。

多頭飼いやドッグランで、他の犬にマウンティングする場合は、遊びや興奮の一環であることが多いもの。犬同士のコミュニケーションの一部でもあります。ただし、相手の犬が明らかに嫌がっている、しつこすぎてトラブルになりそう、というときは、そっと引き離して、両方をクールダウンさせましょう。ドッグランでは、周りへの配慮も大切。エスカレートする前に間に入るのが、トラブルを防ぐコツです。状況をよく見て、その場に合った対応を心がけてください。


叱らず、根気よく付き合う

要約マウンティングは、犬にとって自然な行動。恥ずかしがったり叱ったりせず、理由を理解して、落ち着かせる対応を根気よく続けましょう。興奮させすぎない工夫とあわせれば、多くは少しずつ落ち着いていきます。

最後に、マウンティングと上手に付き合っていくための、大切な心構えをまとめます。

いちばん大切なのは、マウンティングを「恥ずかしい悪癖」と決めつけず、犬にとって自然な行動のひとつとして受けとめることです。そのうえで、やめてほしい場面では、叱るのではなく、そっと気をそらして落ち着かせる。そして、そもそも興奮させすぎない工夫をしておく。この落ち着いた対応を、根気よく続けることが、いちばんの近道です。強く叱ってしまうと、かえって長引くこともあるので、冷静さを保ちましょう。

多くのマウンティングは、理由を理解して適切に対応し、興奮を上手にコントロールしていけば、少しずつ落ち着いていきます。すぐにゼロにはならなくても、あせらず付き合っていけば大丈夫。もし、過剰だったり、急に増えたり、体を気にする様子があったりするときは、ためらわず獣医師やトレーナーに相談を。愛犬の行動の意味を理解して、おおらかに、でも適切に対応してあげることが、その子との信頼関係を、より深めてくれます。


よくある質問(FAQ)

犬のマウンティングは、性的な行動ですか?

性的な理由とは限りません。その証拠に、去勢・避妊を済ませた子も、メスも、性的に成熟していない子犬もマウンティングをします。多くは、遊びや来客での興奮、ストレスや不安の発散、優位性の主張、かまってほしい気持ち、単なる癖など、性とは関係のない理由で起こります。だから恥ずかしがったり強く叱ったりせず、落ち着かせる視点で対応しましょう。

マウンティングをやめさせるには、どうすればいいですか?

叱ったり押しのけたりせず、そっと気をそらして別の行動に切り替えさせるのが基本です。名前を呼ぶ、『おすわり』など別の指示を出す、おもちゃで気を引くなどして注意をそらし、やめて落ち着いたらほめましょう。強く叱ると『かまってもらえた』と誤解してかえって強まることも。人にしてくる場合は、そっと立ち上がって離れ、相手にしないのも有効です。

マウンティングを予防する方法はありますか?

多くが興奮から起こるので、興奮させすぎない工夫が予防になります。遊びが過熱してきたら過熱する前に休憩を入れてクールダウンさせる、来客など刺激的な場面では落ち着ける場所を用意する、日ごろから十分な運動でエネルギーを発散させておく、などが効果的です。エネルギーや刺激を持て余しているとマウンティングで発散されやすいので、体と心を満たしてあげましょう。

他の犬にマウンティングします。やめさせるべき?

多頭飼いやドッグランで他の犬にする場合、遊びや興奮の一環で、犬同士のコミュニケーションの一部であることも多いです。必ずしも問題ではありません。ただし、相手の犬が明らかに嫌がっている、しつこすぎてトラブルになりそうなときは、そっと引き離して両方をクールダウンさせましょう。ドッグランでは周りへの配慮も大切。エスカレートする前に間に入るのがコツです。

マウンティングで、心配なケースはありますか?

マウンティングが非常に頻繁で日常生活に支障がある、特定の物や相手に強く執着している、以前はしなかったのに急に増えた、興奮がおさまらない、といった場合は相談を考えましょう。強いストレスや、まれに体の不調(皮膚や泌尿器の違和感など)が背景のことも。行動面はドッグトレーナー、体の不調が疑われるなら動物病院へ。急な変化や体を気にする様子があれば、まず受診が安心です。


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